使用上の注意
【してはいけないこと】
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
1.次の人は使用しないでください
(1)次の診断を受けた人。
全身の真菌症、結核性疾患、反復性鼻出血、感染症
(2)鼻孔が化膿(毛根の感染によって、膿(うみ)がたまり、痛みやはれを伴う)している人。
(3)本剤又はフルチカゾンプロピオン酸エステル製剤によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(4)15歳未満の人。
(5)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(6)ステロイド点鼻薬を過去1年のうち3ヵ月以上使用した人。
2.本剤は、他のステロイド点鼻薬の使用期間も合わせて、1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください(3ヵ月を超えた使用が必要な場合には、他の疾患の可能性がありますので耳鼻咽喉科専門医にご相談ください)
3.本剤と他のステロイド点鼻薬は併用しないでください。ただし、医師から処方された場合は、その指示に従ってください
【相談すること】
1. 次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)減感作療法等、アレルギーの治療を受けている人。
(3)頭、額や頬などに痛みがあり、黄色や緑色などの鼻汁のある人(感染性副鼻腔炎)。
(4)授乳中の人。
(5)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(6)季節性アレルギーによる症状か他の原因による症状かはっきりしない人。
(7)高齢者。
(8)肥厚性鼻炎*1や鼻たけ(鼻ポリープ)*2の人。
*1:鼻のまわりが重苦しく、少量の粘液性又は黄色や緑色の鼻汁がでる。
*2:鼻づまり、鼻声、鼻の奥の異物感などがある。
(9)長期又は大量の全身性ステロイド療法を受けている人。
2. 使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
≪関係部位:症状≫
鼻:刺激感、疼痛、乾燥感、鼻出血、不快臭、鼻の中のかさぶた
のど:刺激感、乾燥感、不快な味
皮膚:発疹、はれ
精神神経系:頭痛、睡眠障害、ふるえ
その他:眼圧上昇(眼痛、見えにくい、頭痛などの症状を伴う)
鼻出血は鼻を強くかんだ場合などにも起こりますが、たびたび鼻出血が起きたり、鼻の中にかさぶたができた場合には、鼻中隔穿孔に進行する可能性もあるので、直ちに使用を中止し、医師の診療を受けてください。(鼻中隔穿孔とは鼻の中にある鼻腔を左右に仕切る隔壁(鼻中隔)に穴が開くことで、その症状としては鼻孔の周辺のかさぶたや、繰り返す鼻出血、呼吸時にヒューヒューと音がするなどがあります。)
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
≪症状の名称:症状≫
ショック(アナフィラキシー):使用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
3. 使用後、頭、額や頬などに痛みが出たり、鼻汁が黄色や緑色などを呈し、通常と異なる症状があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください(他の疾患が併発していることがあります。)
4. 1週間位(各鼻腔に1日最大4回(合計8噴霧)まで)使用しても症状の改善がみられない場合は使用を中止し、この説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
効能/効果
花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻水(鼻汁過多)、くしゃみ
用法/用量
通常、次の量を左右の鼻腔内に噴霧してください。
≪成人(15歳以上)≫
1回使用量:左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ
1日使用回数:2回(朝・夕)
≪15歳未満≫
使用しないこと
・1日最大4回(8噴霧)まで使用してもかまいませんが、使用間隔は3時間以上おいてください。
・症状が改善すれば使用回数を減らしてください。症状が再び悪化した場合は、使用回数を増やしてもかまいません。
・1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください。
成分/分量
100mL中:
フルチカゾンプロピオン酸エステル 51mg
保管上の注意
(1)直射日光の当たらない涼しい所にキャップをして保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
(4)他の人と共用しないてください。
(5)使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。また、使用期限内であっても、開封後はなるべく早め使用してください。
(6)本剤はガラス容器を用いた製品であるため、衝撃を与えないよう取扱いに注意してください。
製造元
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(株)